<2日目>  夏に海でスイカ割り!編



 そして、ここからは今回のバイクサマーのテーマである「海」へ。2日目の素敵な海のスポットは天保山のウッドデッキ。


僕たちはウッドデッキへ着くなり、せまい日陰になだれこんで座り込む。この日は昨日以上に太陽が高くて、 どうも世界から少しでも日陰を奪おうとやっきになっているようだ。
そして、この地球上のちいさな自転車乗り30人は逃げるように日陰へと身を寄せ合うのだ。

 そんな調子で、みんな途中のコンビニでかった弁当やらビールやら、かき氷やらアイスクリームやらをケラケラ とバカな話に華を咲かせながら食べる。

 夏といえば海!というわけで、僕たちは海まで自転車でやってきた。 で、海といえばやはりスイカ割り!なのである。僕たち総勢30人あまりの自転車乗りはジリジリと照りつける太陽の下で 氷でしっかり冷え冷えになっているスイカに狙いを定め、腕ほどの太さもある棒を振り下ろす。
「もっと右ーっ!」 「いやいや、左っ!」 歓声と笑い声がゴチャゴチャに混じって夏の空に飛んでいき 棒が空をきる。





←そんな中、私がスイカを割る番になって、誰かがイタズラで私の自転車をスイカの近くに置く。(コラーッ!誰だ、置いたのは・・・   あやうく自分の自転車を割るところだった!)


 やがて、何度目かに振り下ろされた棒に命中したスイカは、まるでラムネのフタのように 夏の終わりの蒼い空にはじけ、僕たちの心の奥にジンジンと疼くような夏の思い出として刻まれることになるのだ。
かくして、冷え冷えのスイカにありついた僕たちは思い思いにスイカにかぶりつく。 「品種改良で種のないスイカにはできないのか」とか「志村けんのスイカを食べるスピードには子供心に尊敬の念を抱いた」とか そんな夏らしいくだらない話題に笑いながら、海に向かって種を飛ばすのである。

自転車があって、仲間がいて。海があってそこにスイカがあれば、私たちはもうそれ以上何も 望むべくもないのである。




 


















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