<1日目>  泡盛 死闘編



 今、僕たちは20人以上の大所帯で居酒屋を占拠してしまっている。





 17時半、居酒屋の開店と同時になだれこんだ僕たちは店にあった17本あまりのビンビールをあっというまに片付けたのを皮切りに、破竹の勢いで店の飲み物を片付けていくことになる。



店にはもちろんクーラーがあるのだけれど、調子が悪いのか、もしくは自転車乗りたちの熱気のせいなのか、店内はあまり冷えないため、扇風機がフル稼働している。夏の風物詩といえば、私にとってはクーラーではなく、断然扇風機だ。クーラーというのは、確かに快適なのだけれど、そのかわり、僕たちの心から「夏気分」まですっかり奪ってしまうからだ。その点、扇風機はいい。「夏気分」までは奪わない紳士的な冷やし方をしてくれるから。



 ともあれ僕たちはそんな夏空間で、三日もたてばすっかり忘れてしまうような他愛もない話に白熱するわけで、夏の夜の深さと同じだけ深い友情(ただし、かなりバカバカしい)を育んでいくのである。




結局17時半にはじまったバイクサマー2007、夜の第2ラウンドは翌AM1時半まで、実に8時間もの長丁場をもって幕を閉じた。

さて、あと数時間後には2日目のスケジュールが始まる!





















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